「良医の視点」を皆さまの熱いご要望によりweb公開決定!(2017.4月〜現在まで・公開中)週刊新潮にて掲載

おおかわ・ようへい
1987年、旭川医科大学医学部卒業。94年、札幌医科大学解剖学第一講座助手。2003年、恵み野病院心臓外科部長。09年、北光記念病院心臓血管外科部長。10年、心臓血管センター北海道大野病院(16年10月から社会医療法人孝仁会北海道大野記念病院)副院長。日本胸部外科学会・日本血管外科学会・日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医、日本外科学会認定外科専門医。日本低侵襲心臓手術学会世話人
最新のハイブリッド手術室で患者さんに低侵襲な一番いい治療を選択
ハートチームによるチーム医療で安全第一の手術を常に心がける
大動脈瘤ステントグラフト内挿術やTAVIなどの高度手術を行う
98㎡という広々としたスペースのハイブリッド手術室。同院では、冠動脈バイパス手術においても、バイパスを通した後、造影剤投与による血管撮影で術中評価を行っている
 北海道大野記念病院は、2016年10月の開設時から最新のハイブリッド手術室を導入し、大動脈瘤ステントグラフト内挿術やTAVI(経カテーテル大動脈弁植え込み術)などの高度手術を行っている。
 「2017年1月〜12月実績では、大動脈瘤ステントグラフト内挿術が胸部20例、腹部30例、TAVIは36例ほどの手術を行っています。TAVIの場合、小さな切開創からアプローチしてカテーテル内に挿入された人工弁を植え込むのですが、ハイブリッド手術室では透視の角度が厳密に設定できるため、より正確な大動脈弁の留置が可能になります」と大川洋平副院長は話す。
外科医と内科医が協働して低侵襲な安全治療を目指す
ハイブリッド手術室におけるハートチームによる高度手術は、短時間の手術を実現でき、それがまた患者さんにとっての低侵襲治療につながっている
 ハイブリッド手術室では、心臓血管外科、循環器内科の医師を中心に麻酔科医や看護師、放射線技師、臨床工学士などがハートチームとしてチーム医療を推進している。「手術にあたっては、外科医と内科医が協働でプレゼンテーションを行います。その時、常に心がけているのが、患者さんにとって低侵襲な治療の選択です。それまでは主治医の判断に委ねることが少なくなかったのですが、ハートチームにより独りよがりな判断の入らない、一番いい治療の選択が可能になっています」
 弁膜症については、右前胸部に6㎝程度の小切開で手術する低侵襲心臓外科手術(MICS)を手がける。「骨を切らないため出血や痛みが少なく、術後の回復も早いのが特徴です」と大川副院長は低侵襲を徹底的に追求している。
 北海道大野記念病院では、今後はロボット支援のダヴィンチを活用した心臓手術も手がけていきたいという。「手術にあたっては、常に安全第一を心がけています。無理をしないということが大事で、今の方法でうまくいかなければ患者さんに大きな侵襲を与えない他の方策に切り替えるようにしています」と大川副院長。そうした多彩な手術法での即応体制が取れるのもエキスパートドクターとしての豊富な経験と実績があるからといえるだろう。

※内容は2018年3月1日掲載時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 北海道大野記念病院
フリガナ ホッカイドウオオノキネンビョウイン
診療科目 脳神経外科、心臓血管外科、消化器外科、整形外科、頭頸部外科、外科、乳腺外科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、糖尿病内科、腎臓内科、神経内科、内科、婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、麻酔科(原澤克己)、放射線治療科、放射線診断科、病理診断科、リハビリテーション科
TEL 011-665-0020
住所 北海道札幌市西区宮の沢2条1-16-1
病床数 276床
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