人工膝関節置換術で老後をイキイキと
~痛みを取るだけでなく、曲がる膝を取り戻す
低侵襲な表面置換術にこだわり日本人に合った独自の手術
人工膝関節手術後、正座ができるようになった方
特許を取得した訓練マシーン。自宅において自分で行うことができるため、患者さんに好評であるという
「痛みを取るだけでなく、日本人の生活に合った曲がる膝を取り戻す診療・手術を目指しています。当院の人工膝関節置換術後の平均屈曲角(膝の曲がる角度)は、自転車に乗れ、あぐらがかける角度である135度で、約10%の方が正座できる150度の屈曲角にまで回復しています」と寺田聡史人工関節センター診療部長は話す。
同院では、正座、スポーツができる膝を目指すため後十字靭帯(じんたい)温存型(CR型)の手術を行い、悪化した関節表面部分だけを最小限に切り抜いて、それと同じサイズの人工関節を挿入する患者さんの身体に合った表面置換術にこだわっている。
人工膝関節置換術では、オリジナルの手術器具を開発し、また、人工関節自体も日本人の骨格に合わせて作られた国産インプラントを使用する。
「当院の場合、リハビリテーションにおいてもオリジナル器具を開発し、特許を取得しています。その訓練マシーンの特徴は、患者さんが自分の力で痛みをコントロールして膝の屈伸ができます。自分で行うため痛みも少なく、筋肉をリラックスして手術後の膝の可動域訓練ができることです」