医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画。 治療方針や取り組み、実績など様々な角度から徹底取材!

さとう・ふみのり
医学博士。1990年、大分医科大学(大分大学)医学部卒業。98年、大分医科大学泌尿器科学助手。2001年、同講師。02年、米国Harvard Medical School Massachusetts General Hospital研究員。05年、大分大学腎泌尿器外科学講座准教授。16年、大分大学医学部附属病院診療教授。18年1月、別府湾腎泌尿器病院院長、大分大学特任教授。日本泌尿器科学会代議員、西日本泌尿器科学会評議員、日本泌尿器内視鏡学会代議員、日本クリニカルパス学会評議員。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医

「私は前任の大分大学で腹腔鏡下手術やロボット支援手術をはじめとする泌尿器科領域の低侵襲手術やがんの薬物療法、さらにシャント手術や腎移植といった腎不全医療を軸に、泌尿器科専門医として幅広く研鑽を積んできました」と佐藤院長

単孔式腹腔鏡下手術にこだわらず、そこで培った高い技術を駆使して
バリエーションをもたせ、一番いい低侵襲医療を患者さんに提案する

単孔式やリデュースドポートなど整容性に優れた腹腔鏡下手術

傷が目立たず整容性に優れた単孔式腹腔鏡下手術

 「当院は、これまで上人病院が担ってきた内科中心の医療に加えて、泌尿器科領域の手術をはじめとする低侵襲医療を柱とすべく、2018年2月1日より新たな病院としてスタートしました」と別府湾腎泌尿器病院の佐藤文憲院長はいう。
 同院における低侵襲医療の根幹をなすのが、腹腔鏡下手術、中でも1カ所の手術創からアプローチする単孔式(シングルポート)腹腔鏡下手術である。
 「腎臓や副腎、尿管膜などの疾患で単孔式腹腔鏡下手術を手がけています。腎移植の時の提供者の腎臓摘出であるドナー腎採取術も、この術式で行っています。単孔式は整容性に優れているのが第一の利点です」と佐藤院長は指摘する。ただ、単孔式だけにこだわっているのではなく、腎がんなど切除部分が大きく、難易度が高い疾患については、単孔式にプラスして極めて細い鉗子(かんし)を応用するリデュースドポート(減数ポート)腹腔鏡下手術で対応している。「リデュースドポートでは、わずか3㎜の穴が単孔式に追加されるだけですから、傷が目立ちません」
 単孔式は、おへそからの切開が一般的だが、同院では下腹部からもアプローチしている。「副腎とか腎臓の部分切除はおへそからでいいのですが、腎がんの場合などは5㎝程度切らないとスムーズな摘出手術が難しいので、ビキニラインで隠された下腹部に穴をあけて腹腔鏡下手術に臨んでいます」。また、女性の場合、痛みの少ない経膣的な摘出も行っているという。

前立腺ターゲット生検装置やダヴィンチも低侵襲医療に寄与

リデュースドポートで行う低侵襲手術も選択肢の一つ

 同院では、低侵襲医療を実現するため、最新鋭の機器を積極的に導入している。その一つが前立腺がんを対象とした高精度前立腺ターゲット生検装置である。高解像度のMRI(核磁気共鳴画像法)画像と3D超音波像の融合による、より精度の高い前立腺ターゲット生検システムで、九州でははじめての導入となっている。
 低侵襲医療では、最先端のロボット支援手術ダヴィンチも稼働している。「1㎝ほどの小さな穴を4~5カ所あけて手術するため、傷口が小さく、手術後の回復が早いことが特長です。当院では、がん疾患を扱うことが多いので、単孔式腹腔鏡下手術にこだわらず、そこで培った高い技術を駆使してバリエーションをもたせ、一番いい低侵襲医療を患者さんに提案していきたいと考えています」と佐藤院長は選択肢を広げることで、患者さんのニーズに最適な、より的確で安全性の高い手術を目指している。



※内容は2018年4月27日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報
施設名 別府湾腎泌尿器病院
フリガナ ベップワンジンヒニョウキビョウイン
TEL 0977-66-4111
住所 大分県別府市北石垣深町851
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

診療時間
9:00〜12:30 9:00〜15:30
13:30〜17:30


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