医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画。 治療方針や取り組み、実績など様々な角度から徹底取材!

かさぎ・やすし
1976年、杏林大学医学部卒業。82年、東京女子医科大学大学院外科学専攻卒業。83年、東京女子医科大学第一外科学講師。87年、米国East Carolina大学客員教授。88年、東京女子医科大学第一外科学講師。91年、松山笠置記念心臓血管病院病院長。日本外科学会認定外科専門医、日本呼吸器外科学会認定呼吸器外科専門医、日本救急医学会認定救急科専門医

漏斗胸治療の「ナス法」で豊富な実績を上げる
治療成績は良好で入院期間も短期間で済む

漏斗胸は前胸壁が陥凹する病気です

漏斗胸の陥凹による心臓および肺の圧迫

 漏斗胸は前胸壁が陥凹する病気です。発生頻度は1000分の1と先天性心疾患と同じ発生頻度ですが、小児科医は十分に知識を持たず(医師国家試験に出ないので、医学部の授業で十分に教えて貰っていなかった)、このため「このまま放置したので良い」といわれ、大人になって当院のホームページを見て、初めて漏斗胸精査のために受診される方が多いのも特徴です。
 私は漏斗胸に関する国家試験問題を厚生労働省に提出しています。前胸部陥凹は心臓及び肺を圧迫し、この圧迫を少しでも軽減するために、猫背になるのも特徴です。脊椎の病気を伴い、漏斗胸の陥凹が肝臓を後下方に圧迫し、さらに肝臓が胃を後下方に圧迫するために、胃の消化が十分でなく、慢性腸炎になっている方を良く見ます。痩せ型の方が多いのも特徴です。心臓の圧迫により不整脈を来たし、人によっては肺活量が少ない、拘束性呼吸機能障害を認めます。

切開創が小さく目立たないバーを用いた「ナス法」

3本のバーを用いたナス術後の形態

 我が国では1999年より使用可能となったDr.ナスが考案したバーを用いた「ナス法」が開始されています。ナス法は以前の術式に比べると切開創も小さく、切開創が両脇にくるために目立たないということがいえます。当院で1977年7月~1986年3月までに1700例ほど行った胸肋挙上術や胸骨飜転術に比べると、術後の心圧迫改善が著しいという利点があります。ナス法のバーは最低2本、必要に応じて3本用いて、前胸壁の陥凹を完全に解除します。

2018年3月までの43年間漏斗胸の外科治療を行う

 2018年3月までの43年間、漏斗胸の外科治療を行ってまいりました。ナス法が開始されてからの治療成績は良好で、入院期間も比較的短期間で済む手術方法です。

2000年7月~2017年12月でナス法1期的手術は920例

 2000年7月~2017年12月末までに、当院でナス法1期的手術は920例。年齢3歳〜66歳、平均25・4歳。男性761例、女性159例。1期的手術の後、2~3年で施行するナス法2期的手術は(バー抜去術)、2003年1月~2017年12月末までに、523例に施行。


※内容は2018年4月27日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報
施設名 松山笠置記念心臓血管病院
フリガナ マツヤマカサギキネンシンゾウケッカンビョウイン
TEL 089-941-2288
0120-119-111(外来専用フリーダイヤル)
住所 愛媛県松山市末広町18-2(松山市駅より徒歩1分)
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

診療時間
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14:00〜19:00 14:00〜17:00
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