医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画。 治療方針や取り組み、実績など様々な角度から徹底取材!

ひぐち・あきひろ
医学博士。1978年、北里大学医学部卒業。同年、北里大学病院耳鼻咽喉科。1983~2001年5月、横浜赤十字病院耳鼻咽喉科部長。01年6月、耳鼻咽喉科田中医院副院長。12年8月、耳鼻咽喉科樋口医院院長。日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医

「患者様一人ひとりの症状に合わせたきめ細やかな医療を目指しています」と樋口院長

マイクロデブリッダーを用いて難易度の高い手術を行う
Powered ESSのパイオニアとして豊富な実績を上げる

初診と手術の全てを院長が行いきめ細やかな医療を目指す

快適さを追求した開放感あふれる待合室

 「当院は、全国でも数少ない耳鼻咽喉科の有床診療所です。鶴見の地で創業80年を超す歴史を育み、地域の皆様のかかりつけ医としての治療を行ってきました」と耳鼻咽喉科樋口医院の樋口彰宏院長は話す。
 同院では、患者様の信頼と満足度を常に追求し、患者様が最も悩んでいる症状を治すことに主眼を置き、長年にわたる豊富な経験に基づいて一人ひとりの病状に合わせたきめ細やかな医療を目指している。
 「初診は必ず院長の私が診て、レントゲンのみでは手術の決定を下しません。電子ファイバースコープなどの最新機器を活用し、患者様に病変部を可能な限り目で見ていただき、丁寧な説明を心がけています。手術も全て私が担当し、土曜日を除く平日は毎日手術を行っています。いずれも重症から軽症まで、昭和11年(1936年)の開院以来、豊富な治療経験を培っています」

全国に先駆けてESSにマイクロデブリッダーを使用

Powered ESSのパイオニアである樋口院長自らが手がける内視鏡下鼻・副鼻腔手術

鮮明な内視鏡画像を見ながら難易度の高い手術をすすめていく

 同院における主な手術として挙げられるのが、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に対する内視鏡下鼻・副鼻腔手術で、ESS(Endoscopic Sinus Surgery)と呼ばれる最先端治療だ。
 樋口院長は、1980年代後半より米国ではじまったESSを我が国でいち早く取り入れ、さらにESS用に開発された、病的組織や隔壁骨の切除と吸引除去を同時に行うマイクロデブリッダーを、我が国で初めて1996年から本格的にESSに使用しはじめた。このマイクロデブリッダーを使用するESSを「Powered ESS」と呼ぶが、これにより通常のESSに比べて術中出血が少なく、手術時間も短縮できる、より低侵襲な手術が可能になった。
 「当時のマイクロデブリッダーは、非常に詰まりやすかったため、整形外科関節手術用シェーバーシステムをESSに使いはじめました。ただ、整形外科のシェーバーシステムはパワーが強力で、危険を伴いました。その後、試行錯誤を繰り返し、マイクロデブリッダー自体も種々の改良がなされ、今ではほぼすべての医療施設がPowered ESSを行っており、普遍的な手術法として定着しました」とPowered ESSのパイオニアである樋口院長は、これまでの歴史を語る。

Powered ESSの講演などで普及に努める

合併症のリスクを伴うため、安全な手術の実現には豊富な経験と繊細な技術を要する

Powered ESSを行うためのマイクロデブリッダー

 副鼻腔は個人差が大きく、また頭蓋(ずがい)底、眼窩(がんか)など危険部位に接する複雑な空洞であるため、Powered ESSは難易度の高い手術で、合併症のリスクも伴う。「髄液漏(ずいえきろう)などの頭蓋内合併症や視力障害などの眼窩内合併症が起こる可能性があります。それだけに安全な手術を行うためには、豊富な経験と高い技術が必要となります」とPowered ESSのエキスパートドクターである樋口院長は指摘する。
 樋口院長は、Powered ESSについて、学会や論文、講演などで、その普及に努めてきた。東邦大学医学部耳鼻咽喉科や名古屋大学医学部耳鼻咽喉科に招かれて講演を行い、関西医科大学耳鼻咽喉科主催の全国内視鏡下鼻・副鼻腔手術セミナーでも講演を手がけた。横浜市医師会主催の市民健康講座に招かれ、「鼻・副鼻腔の病気に対する内視鏡を使用した最新の手術法」について講演する一方で、地元テレビ局の健康番組の「内視鏡下鼻・副鼻腔手術」に出演し、啓発・啓蒙活動を行うなどしている。

地域医療の一翼を担うべく地域に根付いた診療を行う

 同院では、2016年1月~12月は400名の内視鏡下鼻・副鼻腔手術を手がけている。手術では、鼻中隔矯正術や下鼻甲介(こうかい)切除術なども併用して数多くの実績を上げている。
 「術後の創傷の治りも早いため、入院期間はさらに短縮できるようになり、当院では1泊2日から3泊4日が標準入院期間です。手術時間は病変の範囲や程度によって異なりますが、両側で40~60分程度です」  有床診療所なので、当直の看護師がおり、24時間365日対応する。手術患者には退院時に緊急用の連絡先も手渡され、何かあった場合は、すぐに樋口院長に連絡が入り、即応できるようになっている。
 耳鼻咽喉科樋口医院では、耳については、慢性中耳炎に対する鼓室形成術や鼓膜形成術、滲出(しんしゅつ)性中耳炎に対する鼓膜チューブ挿入術、また扁桃(へんとう)、咽頭、喉頭については扁桃摘出術、いびき、睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、喉頭および喉頭蓋嚢胞(のうほう)摘出術、声帯ポリープ切除術など、幅広い高度手術で実績を上げている。ダニアレルギーに対する舌下免疫療法も行っており、2017年4月~11月で30例ほどの治療を手がけた。
 「共働きなどによる保育園の送り迎えや、サラリーマンの帰宅時間が遅くなるなど、生活の多様化がすすむ中で、平日は18時半まで診療を行い、終了時間際に来られる患者様も診ることを心がけています。当院には、3世代にわたっての患者様家族も多く、これからも地域医療の一翼を担うべく、地域に根付いた診療を行っていきます」と樋口院長は抱負を述べた。


※内容は2017年12月26日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報
施設名 耳鼻咽喉科 樋口医院
フリガナ ジビインコウカ ヒグチイイン
TEL 045-581-3378
住所 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町6-7
病床数 9床
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

診療時間
8:30〜12:00
15:00〜18:30


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