医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画。 治療方針や取り組み、実績など様々な角度から徹底取材!

しば・けんじ ※写真中
1935年、香川県生まれ。医学博士。日本眼科学会認定眼科専門医



しば・ひろはる ※写真右
1972年、大阪府生まれ。98年、京都大学医学部附属病院眼科学教室に入局。99年、北野病院に勤務。2002年から市立岸和田市民病院で医長として、眼瞼手術、白内障、緑内障、網膜硝子体手術などの手術を多数行った。06年から柴眼科医院副院長に就任。日本眼科学会認定眼科専門医




白内障や網膜硝子体疾患では
極小切開の患者さんに低侵襲な手術を心がけ
「迅速・丁寧・親切」の初心に徹して総合眼科で地域医療に貢献する

2016年1〜12月は2000件以上の手術を行う

「迅速・丁寧・親切」をモットーに総合眼科医療を提供する柴眼科医院の医師、スタッフ。チーム医療で実績を上げ、地域医療に貢献している

 柴眼科医院は、1970年に開院し、地域密着の医療に徹しつつ50年近い歴史を育んでいる。「『目医者、歯医者が医者ならば、蝶々、蜻蛉(とんぼ)も鳥のうち』とうたわれた時代から眼科医療に携わってきました。機械のない時代から機械化された時代へと急激に変化し、眼科医のステータスも高まりましたが、うれしいのは、その間、数多くの患者さんを本人から子ども、孫の3代、あるいは4世代にわたってリレー診療できていることです」と柴賢爾院長は半世紀にわたる地域医療の歴史を振り返る。
 同院では、開院当初から白内障、網膜硝子体疾患、緑内障をはじめとする総合眼科医療を提供している。2016年1〜12月実績では、白内障手術1019件、網膜硝子体手術501件、緑内障手術60件、眼瞼下垂(がんけんかすい)などの眼瞼形成手術188件のほか、涙嚢鼻腔吻合(るいのうびこうふんごう)術10件なども行い、手術件数はトータルで2000件以上に及ぶ。

豊富な経験と熟練度を要する極々小切開の白内障手術

眼底カメラは、従来50度程度の撮影画角だったものが、200度の広角で一度に撮影できる。瞳孔を開かずに閉じた状態で撮影できるのが特徴

 白内障手術では、早くから極小切開手術という高度手術に取り組んできたが、2017年6月に最新機器を導入し、極小度がさらに増した。「これまでは2・2㎜の極小切開でしたが、今は1・8㎜という極々小というか微小切開で行っています。乱視の出具合が少ないのが特徴で、手術による乱視の発生はほとんどありません」と柴宏治副院長は極々小切開の利点について言及する。切開が微小なため、傷口の閉鎖不全も起こらず、感染のリスクを減らすことができるという。
 もっとも、切開がより小さくなればその分、傷口をはじめとする技術的な工夫が必要で、安全な手術を行うためには豊富な経験と熟練度を要する。
 「1・8㎜切開で白内障手術を行う医師は、全国でも限られています。傷が大きいほうが手術は簡単ですが、術後の患者さんのメリットを考えて、よりよいと思われる手術方式を選択しています。白内障手術では、多焦点眼内レンズ挿入も少なくないのですが、最近の多焦点眼内レンズは光のにじみも少なく、多少の乱視があったとしても視力が出やすいレンズに進化しており、患者さんの選択肢が広がっています」と柴宏治副院長。

高精度な最新機器で網膜硝子体疾患に対応

前眼部OCT(3次元光干渉断層計)。緑内障や乱視などの解析を行い的確な診断につなげる

 極小切開手術は、網膜硝子体疾患の治療でも行っている。2017年8月から網膜硝子体手術の最先端コンステレーション・ビジョン・システムが稼働している。高精度な最新機器は、術中の裂孔(れっこう)や術後の合併症のリスクを軽減することができ、またコンピューター制御により眼内圧を一定に保つことが可能だ。
 「手術時間も大幅に短縮される、患者さんに低侵襲な手術です。視力の回復が早いのが特徴で、患者さんの快適性も向上します」と柴宏治副院長は利点を述べる。
 たとえば、黄斑疾患の中で、比較的頻度の高い黄斑上膜に対する手術の場合、昔は視力回復に1ヵ月前後かかることもあったが、今では数日から1週間で視力回復を図ることができるという。
 「もっとも、当院の網膜硝子体手術は、もともと視力の回復が早いのが特徴です。綺麗な手術跡で、しかも患者さんに負担の少ない手術を心がけています。そうした高精度で確実な治療実績が、開業医の先生方との信頼関係につながっています」と柴宏治副院長は話す。

目をいたわりつつ精密で安全・丁寧な手術を目指す

最新機器を活用した白内障手術の切開は1.8㎜とさらに小さくなり、乱視の発生率もゼロに近くなった

 手術にあたっては、安全で丁寧な手術を常に目指している。たとえば、目の底の網膜に張りついている膜を取る時も、網膜をほとんど傷つけることなく、ピンセットで丁寧に取り除き、手術のダメージをゼロにするよう心がける。網膜を無理に引っ張って剥がすと、神経線維が障害され視力回復が遅れたり、悪化してしまったりすることがある。こうしたところに熟練の技が発揮されるのである。
 「たとえ簡単な手術でも、目をいたわって精密な手術をしなければなりません。当院のモットーは、無駄な手術をできるだけせず、望みが少しでもあればどんな難症例であっても全身全霊を傾けて手術をいたします」と柴宏治副院長。そして、「難易度の高い網膜剥離や眼球破裂、強度の緑内障でも、当院はお断りしません。土日、祝日も全て受け入れ、救急は即日手術を心がけています。おかげさまで術後の成績もよく、面識のないドクターからの紹介も増えています」と医療連携ネットワークの充実について強調する。

患者さんとの信頼関係を培いあきらめずに最後まで診る

導入したばかりの最新機器で行う網膜硝子体疾患の極小切開手術。視力の回復が早いのが利点であるという

 診療にあたっては、どんな患者さんにも理解してもらえるように丁寧に説明することを心がけているという柴宏治副院長は、「専門用語を極力使わないで、実際の生活にたとえて説明するよう努めています。患者さんに病気や手術の内容をしっかり理解していただくことが、患者さんとの信頼関係を築く最も重要なことだと思います」と患者さんへの気遣いを示す。
 柴賢爾院長も、「『迅速・丁寧・親切』をモットーに初心を忘れないようにしていきます。眼科の診療歴も60年を超えると、この患者さんはどこが悪いか、どんな疾患なのかが、検査をしなくても、ある程度わかるようになります。どんな目の病気であれ、あきらめずに最後まで診る、それが当院の診療の理念です」と改めて強調した。


※多焦点眼内レンズを用いた手術は先進医療に認定されており、自由診療、保険診療の治療と併用でき、手術費は片眼約40万円

※内容は2017年9月30日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください
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医療機関情報
施設名 柴眼科医院
フリガナ シバガンカイイン
TEL 06-6954-3914
住所 大阪府大阪市旭区清水3-1-14
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

診療時間
9:30〜12:30
15:30〜19:30


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