医療現場で活躍しているドクターを紹介する特別インタビュー企画。 治療方針や取り組み、実績など様々な角度から徹底取材!

いしい・たかひろ ※写真右
医学博士。1998年、佐賀医科大学医学部卒業。98年、大阪大学整形外科入局。11年、Center for Spinal Disorders,Thornton,Colorado,USAへAO Spineフェローとして留学。国立病院機構大阪南医療センターを経て、市立伊丹病院整形外科科部長。16年、大久保病院明石脊椎外科・腰痛センター長。日本整形外科学会認定整形外科専門医


たもん・かずいち ※写真左
2007年、関西医科大学医学部卒業。同年、姫路医療センター勤務。公立豊岡病院、日野記念病院脊椎センターを経て、16年、大久保病院勤務。日本整形外科学会認定整形外科専門医


安全性、確実性、低侵襲医療にこだわり
3センター体制の確立で専門医を配置、
整形外科の高度な治療を提供

大久保病院では、明石脊椎外科・腰痛センター、明石スポーツ整形・関節外科センターに加えて、2017年3月に明石大久保人工関節センターを開設し、3センター体制による整形外科の高度医療を提供している。

ペインクリニックとの協力 患者さん一人ひとりに適切なリハビリも

 明石脊椎外科・腰痛センターでは、腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性すべり症、腰痛、頸椎症性脊髄症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療などを行っている。
 同院の脊椎外科部長でもある石井崇大センター長は、「安全、確実、低侵襲の3つをモットーに診療に臨んでいます。安全性、確実性を高めるため、2016年からナビゲーションシステムが稼働し、2017年3月には脊髄モニタリングを導入しました。手術では、内視鏡を使って患者さんの体に負担の少ない数多くの治療を行っています」と話す。
 もちろん手術が絶対ではないという。「ブロック注射と薬物療法で、まず痛みを和らげることを優先します。私自身、椎間板ヘルニアの患者であり、同じ悩みや痛みを持った患者さんを理解できるかもしれません。椎間板ヘルニアなどの場合、一生のお付き合いになったりするため、不安や心配事があれば、ぜひご相談ください」と多門和一医師は強調する。
 同院の場合、麻酔科の医師2人が常勤してペインクリニックを担当。理学療法士33人、作業療法士6人の優秀なスタッフをそろえ、患者さん一人ひとりに適切なリハビリテーションを提供する。
 「当院のリハビリテーション科、ペインクリニックの外来や他科と連携しながら、総合病院としてオールインワン脊椎治療を実現できる体制を整えています。患者さんには、よく『話しやすいお医者さんですね』といわれますが、頸、腰のことを真剣に考える病院として、この地域の患者さんから信頼され、長期的に診ていくことができる医師を目指しています」と石井センター長は地域密着の医療について語った。

たちはら・ひさよし ※写真右
医学博士。1999年、福島県立医科大学卒業。福島県立医科大学附属病院をはじめ、福島県内の病院にて関節鏡視下手術と人工関節を中心に臨床経験を重ねる。09年、肩・肘関節疾患の診断と治療の勉強のため船橋整形外科病院へ。11年、大久保病院勤務。現在、大久保病院明石スポーツ整形・関節外科センター長。日本整形外科学会認定整形外科専門医


きたやま・そういちろう ※写真中
医学博士。2001年、関西医科大学卒業。北海道大学病院スポーツ医学診療科、船橋整形外科スポーツ医学 肩・肘センターを経て、17年、大久保病院明石スポーツ整形・関節外科センター副センター長。日本整形外科学会認定整形外科専門医


おおにし・やすお ※写真左
医学博士。2004年、神戸大学医学部卒業。産業医科大学若松病院スポーツ関節鏡センターを経て、17年、大久保病院明石スポーツ整形・関節外科センター副センター長。日本整形外科学会認定整形外科専門医



高度な関節鏡視下手術と骨切り術で実績を上げる

 「リハビリに重点を置いており、手術は最終手段であると考えています。中でも肩や肘などの投球障害の場合、体の筋肉のバランスが崩れ、障害が起こることがほとんどです。このためリハビリで筋肉バランスの乱れを正すことを優先します」というのは明石スポーツ整形・関節外科センターの立原久義センター長。「それでも痛みを取ることが難しく、いざ手術となった場合、主に関節鏡を使って患者さんに低侵襲な手術を心がけています」と言葉を続ける。
 関節鏡視下手術は、難易度の高い手術となる。5㎜程度の穴をあけて、そこからカメラを挿入して傷んでいる部位を確認しながら治療を行う。
 立原センター長は、「豊富な経験と実績がないとトラブルを起こしやすい手術となります。関節鏡は下手に操作すると、軟骨や筋腱を傷つけたりします」と高度手術の難しさについて指摘する。  北山聡一郎副センター長も、「関節鏡視下手術は、2次元で行うため、豊富な経験に左右される手術といえます。もちろんドクター一人の力は限られているので、周りのスタッフの協力によるチーム医療を目指しています」とチーム医療の大切さを説く。
 同センターでは、関節鏡視下手術とともに、低侵襲な骨切り術でも実績を上げている。「半月板が損傷した患者さんの場合、続けてO脚を治す手術を行うことが少なくありません。関節鏡で傷んだ半月板を治療した上で、高位脛骨骨切り術を行います」と大西康央副センター長。変形性関節症や関節リウマチなどで股関節や膝関節に障害が生じた場合も、「いろいろな選択肢がありますから、患者さんにはできるだけ自分の骨を温存することを考えてほしいですね。自分の骨を残せば、自然治癒能力での回復が期待できます」と強調する。

まるやま・よしひろ
2003年、大阪医科大学医学部卒業。市立長浜病院、JCHO玉造病院を経て、11年、大久保病院勤務。現在、大久保病院明石大久保人工関節センター長。日本整形外科学会認定整形外科専門医



正確な人工関節の設置を第一とし安心・安全な手術を目指す

 股関節・膝関節の変形性関節症やリウマチ疾患に対しては、人工関節置換術が選択肢の一つとなる。「人工股関節置換術では、MIS(最小侵襲手術)志向が広がりを見せています。人工膝関節置換術については、低侵襲治療よりも正確な人工関節の設置を第一として安心・安全な手術を目指しています」と丸山善弘明石大久保人工関節センター長はいう。
 丸山センター長がこだわっているのは、手術における衛生管理の徹底だ。「人工関節は感染症が一番怖いため、滅菌を含めた衛生管理には気を配っています。通常は3〜4週間のリハビリで退院できるのに、感染症になると3〜4カ月、人によっては半年かかる場合もあります。このため、引き続き感染ゼロの手術を実践していきます」
 診療にあたっては、看護師やリハビリのスタッフも含めた集約的な医療の提供に取り組む。患者さんには、難しい医療用語を使わず、できるだけわかりやすい言葉で伝えるよう心がけているという丸山センター長は、「常に最新の情報や技術を取り入れ、患者さんに還元できるように精進していきます」と決意を述べた。

※サンデー毎日 2017年4月25日 掲載

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医療機関情報
施設名 大久保病院
フリガナ オオクボビョウイン
診療科目 内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科、
糖尿病内科、外科、整形外科、脳神経外科、産婦人科、
リハビリテーション科、麻酔科(裏辻悠子)
TEL 078-935-2563
住所 兵庫県明石市大久保町大窪2095-1
ホームページはこちらから(別ウインドウが開きます)

診療時間
9:00〜12:00
17:00〜19:00


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