こばやし・ゆたか
医学博士。2001年昭和大学医学部卒業。2001年東京女子医科大学心臓血管外科。02年いわき市立総合磐城共立病院心臓血管外科。04年、川崎社会保険病院心臓血管外科。07年宮崎市郡医師会病院心臓血管外科。2011年名古屋徳洲会病院心臓血管外科。12年宇治徳洲会心臓血管外科。3学会構成心臓血管外科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本外科学会認定外科専門医
最新のステントグラフト内挿術と従来の外科手術のエキスパートドクター
2つの術式の適応を見極め、患者に合った最善の治療方法を選ぶ
24時間365日緊急患者を断らない手術件数は周辺病院の信頼の証
 京都府宇治市にある宇治徳洲会病院は、大動脈瘤ステントグラフト内挿術において、京都府内でトップクラスの手術件数を誇り、2017年は大動脈瘤ステントグラフト内挿術だけで100件を超え、その数は年々増加している。「基本的に緊急に関しては24時間365日断りません。緊急手術においても定例手術に負けない高いクオリティーを持って結果を出してきていると自負しています」と小林医師は語る。
 大動脈は加齢や動脈硬化などで血管壁が弱くなり、瘤のように膨らむことを大動脈瘤という。瘤が大きくなると破裂して大出血を起こし死に至ることもある。大動脈瘤の手術は、①従来から行われている開腹外科手術による人工血管置換術、②ステントグラフト内挿術の2つ。前者は全身麻酔下で行い、術後の食事・運動制限があり、一定期間の入院を必要とするため、特に高齢者では体力などの低下が懸念される。一方で再発リスクが低いなど利点があり、年齢が若い人や他の疾患がない人に適している。
 ステントグラフト内挿術は、人工血管にバネ状の金属を縫いつけたステントグラフトを、太ももの付け根から血管内に入れて、患部で広げて血管を補強する。局所麻酔下で行い、手術・入院期間ともに短く、患者の身体的負担が少ない。宇治徳洲会病院では手術時間は1〜2時間、入院期間は1週間だという。高齢者や心臓病など他の疾患を持つ人に適した方法だ。

多職種の専門チームが24時間待機同時手術可能な最新医療機器ハイブリッド手術室
 宇治徳洲会病院の特徴は、この2つの術式のどちらも執刀できる医師が、患者の年齢や状態に合わせて、最も良い方法を選択することだ。
 「患者さまやご家族に合ったオーダーメイド医療を心がけています。ステントグラフト内挿術には多くの特長がありますが、すべての方に良いわけではありません。手術の適応を間違わず、患者さまに合った治療を、これ以上ないレベルで提供することを信念としています」と小林医師。このような高度な医療を提供するため、医師、看護師、スタッフなど医療知識を持つ多職種で構成するハートチームが24時間待機し、手術室には人工血管置換術とステントグラフト内挿術を同時に行える最新のハイブリッド手術室が備えられている。多種多様なステントグラフトをすべて常備し、患者ごとに異なる血管の大きさや形に合ったものを瞬時に選択できる点も特色だ。
 大動脈瘤は自覚症状がないため、健康診断で指摘されても医療機関を受診しない人も多いという。小林医師は、「心臓血管外科では、今後も従来の外科手術とステントグラフト内挿術の両方の低侵襲性をさらに高めていき、良い形で患者さまに還元していきます。なかなか治療に踏み切れない方も安心して受診してください」と、地域医療を支える医師の自負に満ちた笑顔を見せた。

 

※内容は2018年10月31日時点のものです。詳しくは各医療機関にお問い合わせください

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医療機関情報
施設名 宇治徳洲会病院
フリガナ ウジトクシュウカイビョウイン
TEL 0774-20-1111
住所 京都府宇治市槇島町石橋145
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